コラム

  1. HOME
  2. コラム
  3. 失敗しないERPシステム導入失敗しないERPシステム導入

失敗しないERPシステム導入

コンサルティング

工場研修とは?

ERPシステム導入を成功に導くためには何をしなければならないのか?逆に何をしていないとERPシステム導入は失敗するのか?このコラムは、ERPシステム導入のプロジェクトを成功に導かなければならない方必読のコラムです。

ERPシステム導入失敗の原因

ネット上にはこのお題目の記事が数多く掲載されています。生成AIにこの問いかけをしたらそれなりの回答が返ってきます。以下は生成AIに「ERPシステム導入が成功しない原因は?」と問いかけた時の回答の一例になります。

一般的な失敗の原因とは

「ERPシステムの導入が成功しない原因は多岐にわたりますが、以下の要因がよく挙げられます。成功に至らない主な理由は、準備や運用、関与などの多方面に関連しています。」

原因の多くはどのフェーズで発生?

成功のために
「ERPシステムの導入を成功させるためには、適切な計画、従業員のトレーニング、経営層の積極的なサポート、適切なデータ移行とプロジェクト管理が必要です。また、導入後もシステムの活用方法や改善に取り組むことが大切です。」

ERPシステム導入失敗の本当の原因は?

前章でERPシステム導入が失敗する原因を記載しましたが、ERPシステム導入失敗の根本的な原因は何でしょうか。当然、いろいろな事象が重なってERPシステム導入の失敗という結果に行きつくのですが、その原因はそれほど複雑に絡み合っているとは思えません。

原因の多くはどのフェーズで発生?

ERPシステム導入失敗を回避するには計画フェーズでのリスクヘッジ

ERPシステム導入失敗の大きな原因の一つにプロジェクト計画段階での検討の不十分さを挙げることができます。例えば、「過度なカスタマイズ」などは計画段階でわかっていれば「ERPシステムの外側で機能を持つべき」とか「最初から業務改善を実施して運用でカバー」とか「稼働後の機能追加でカバー」というように事前にリスクヘッジを考えることができると思います。導入が始まってしまうと、こなさなければならないタスクに追われて十分な検討を実施する時間が無くなってしまいます。その結果、つい安易にカスタマイズに逃げ込んでしまいます。

計画フェーズでは何をすべきなのか?

・このフェーズで実施すべきことは、精度の高い「プロジェクト計画書」、「RFP:提案依頼書」の作成になります。これらのドキュメントは、プロジェクトの設計図です。今後実施するERP導入プロジェクトの指針であり、目的、プロジェクトの基本的な考え方、どのようなシステムを導入するべきか、どのような機能を持つべきかが記載されたものであります。

プロジェクト計画書、RFPの作成の主体者は?

・情報システム部門がある企業様であれば、間違いなく情報システム部門になります。その理由は、既存システムからの移行や既存システムの機能の移行も実施しなければならないからです。新しいシステムが持つべき機能は、既存システムが持っている機能をベースに機能追加や機能削除を行うことが一般的だからです。

なぜ情報システム部門がこの仕事をできないのか

・多くの企業様の情報システム部門は日々の運用に追われて、アプリケーション領域の企画業務などに手が回らないといったことが長く続いてきたと思います。
・その結果として、情報システム部門のメンバー(職制から担当者まで)には、このようなドキュメントを作成するスキルと経験が乏しいのが実情だと思います。
・また、日常業務(日々の運営)がアプリケーションの領域よりも、インフラの領域(PC、サーバー、ネットワーク、セキュリティ)に偏っていないでしょうか。スキル基盤がそもそもミスマッチしている要員が多いと思います。
・現状の調査から課題の設定、解決策の検討などは検討範囲がシステム以外の部分にも及ぶので、情報システム部門のメンバーだと非常にハードルが高くなってしまいます。また、情報システム部門のメンバーは道具論に偏った検討をしがちなのも事実です。

他の部門で実施すべきか?プロジェクトチームで対応か?

・情報システム部門以外の部門のメンバーで実施可能なのか?恐らくそのようなことが実施できるメンバーが社内にいるとは考えにくいのが現状です。部門横断的な課題やシステム上の課題などを検討できるメンバーは少ないのではないかと推測できます。(お金がらみだけは経理が全社的に検討は可能かも)

RFPの作成の主管部門はやはり情報システム部門

・残念ながら消去法になってしまいますが(私の思いは消去法ではないですが)、情報システム部門が主管部門になって取り組むべきだと思います。

情報システム部門がない企業様では?

・プロジェクトチームを立ち上げて、外部コンサルタントを入れるしか選択肢はないと思われるのが無難です。
・自社にこの作業を過去に実施した経験をお持ちの方が、たまたまおられるのであればいいのですが、まずはそのような方がいないというのが一般的だからです。

プロジェクト計画・RFPはどのように作成すべきか

社内のリソースだけでは難しいこの作業は、やはり外部のコンサルタントを入れながら取り組むべき作業だと考えます。一時的に外部のリソース(機能)を借りながら目的達成の近道を取るべきです。情報システム部門が主体性をもって取り組むのですが社内にないスキルは外部から調達することが望ましいということです。

外部リソース活用のメリット

・品質を担保しながら作業を進められる。必ずこの作業を熟知したコンサルタントを起用することが重要です。RFPからシステムベンダーは見積もりを作成しますので、見積もり作成に直結しない、システムベンダーによる見積もり作業ができないRFPはRFPの機能を果たしていません。逆に言うとシステムの見積もりをしたことのない人は、RFPを作成することは難しいと言えます。

外部コンサル丸投げもNG

・RFP作成だけがプロジェクトではありません。大切なことはこのRFP作成で実施すべき作業をコンサルタントと協働で実施することです。課題認識や改善の方向性、だからこんなシステムを導入する、(システム導入の目的)といったようなロジックを一緒に考えることで、導入途中で開発が膨れ上がるなども抑止できます。また、しっかりとしたロジックで経営層を納得させ、協力を仰ぐことも可能となります。

計画フェーズ以外でのERPシステム導入の失敗について

プロジェクト実行、監視とコントロールではERPシステム導入の失敗に至らないために何を実行すべきか、精度の高いプロジェクト計画が作成できていることが前提にはなりますが、以下のことが重要だと言えます。

ERP導入プロジェクトの難しさはプレイヤーの多さ

・実際にプロジェクトがスタートしたら、事業部門、経理部門、購買部門、工場生産管理・製造現場 とERPシステム導入にはユーザー部門が多岐にわたります。それに加えて、既存システム・移行で情報システム部門、コンサルタント(ベンダー側ではないコンサルタント)とERPシステムを導入するシステムインテグレーター、会社も違うプレイヤーが多数登場します。

誰がこのプレイヤーの間に入るのか

PMやPMOはどの部署が主体になるべきか?この部分もズバリ、コンサルタント+情報システム部門だと考えます。導入実行の多くの作業はシステムインテグレーターが実施しますが、社内の多くの登場人物との調整役、稼働後の運用、既存システムとの関係、移行などを考えるとやはり情報システム部門が中心となって、足りない機能はコンサルタントの力を借りながら実施すべきだと考えます。

コンサルタントの重要性

・実行フェーズにおいてもERPシステムの導入を失敗させないためにも外部のコンサルタントの起用が必要だと考えます。ただし、計画フェーズでも記載したように丸投げではだめです。社内に必要なスキルを残す上でも情報システム部門がコンサルタントとともに実行すべきだと考えます。

本当の失敗理由と対策

導入時の本当の失敗の理由は、情報システム部門のスキル不足であり、経験不足ですが、そういうスキルを身に着けるというのは大企業の情報システム部門を除くと、一企業の中で得るのは非常に難しいテーマです。当然、ERPシステムの導入は多額の投資に繋がりますので、情報システム部門の単なる経験の場にはできません。従いまして同等のテーマの経験を持ったコンサルタントを活用することが成功に導くカギとなります。
また、導入後においては次にデータ利活用や周辺業務の効率化・高度化、事業、会社自体のDX化が急務であると思われます。この部分を牽引できる組織を社内で育てる必要があると考えます。事業部門、社内の共通部門を知りつつ、次の策を考えられる部門です。そのような部門をERPシステム導入を成功させながら、社内で育てることができればERPシステム導入の成功の副産物にしてはいかがでしょうか。

お気軽にご相談ください

困っていることや、改善したいことなど
お気軽にご相談ください。
貴社にマッチするサービスと
コンサルタントを
ご提案させていただきます。

ご相談・お問い合わせ