業務改革(リチウムイオン二次電池メーカー)
対象企業の概要
業種 :リチウムイオン二次電池メーカー
主なお困りごと :案件を次々と受注・開発するものの、利益目標が達成できない
状況に陥っていた。
改革・改善テーマ :業務改革
コンサルタント氏名:辻角 精二(つじかど せいじ)
当初のお悩みごと
リチウムイオン二次電池のBtoBビジネスにおいて、忙しく案件を取得して、開発するも、利益目標が達成されずに困っていた。
案件の引合が来ると基本開発に対応するという方針のために、声をかけられた順番にリソースを配置することで、利益の少ない案件が年初にくるとその後に来た利益率の大きな案件には、リソースを充てられなかった。
解決策
・中長期の事業戦略をしっかり立案する。その中で、多数の顧客の中から、顧客別にA,B,Cの優先順を付けて、案件対応方針を決定する
・個別の引合案件が届いた場合、顧客としての優先順位に照らし合わせ、実施する/しないの判断を組織横断で行うプロセスを構築
・この判断を入れたことで、特に開発リソースの有効活用を目的とした管理体制が出来上がり、より利益率の高い案件にリソース配分できる体制ができた
・顧客別の優先順位と、案件の取得管理基準を毎年見直し、プロセス改善を継続した
・結果、従来利益が出にくい状況から、利益を生みやすい管理体制へと改革が実施でき、利益がV字回復した
結果
顧客ごとの優先順位を設定し、案件の取捨選択を組織横断で判断するプロセスを導入したことで、開発リソースの有効活用が可能となった。結果として、利益率の高い案件に適切にリソースを配分できる体制が構築され、事業の収益性が大幅に向上。さらに、毎年の優先順位と案件管理基準の見直しを継続することで、利益を生みやすい管理体制への改革が実現し、収益がV字回復した。